UTAGEから送ったメールが届かない、迷惑メールフォルダに入ってしまう。そんな相談で最初に確かめるのが、送信元ドメインのDKIM・DMARCの設定です。設定そのものは「UTAGEに表示された値をDNSに追加する」だけですが、どのドメインで送るか、DNSをどこで管理しているかを決めないまま始めると、途中で止まりやすくなります。
この記事では、設定の前に決めておくことと、設定したあとに確かめる順番を整理します。
- 用意するもの
独自ドメインのメールアドレス、DNSの管理画面に入れるアカウント、テスト用のGmailアドレス
- この記事の手順
- できるようになること
DKIM・DMARCを設定し、届いているかを順番に確かめられる
- この記事でできること
- DKIM・DMARCを設定し、届いているかを順番に確かめられる
- 所要時間
- 約12分(DNSの反映待ちを除く)
- 用意するもの
- 独自ドメインのメールアドレス、DNSの管理画面に入れるアカウント、テスト用のGmailアドレス
UTAGEでメールを送る場合の話です。メール送信機能を一切使わない場合は対応不要と、公式マニュアルに書かれています。操作画面の細かな手順は、各ステップに置いた公式マニュアルで確認してください。メニュー名は執筆時点(2026年10月)の表記です。
設定と確認の手順
送信者メールアドレスのドメインを決める
最初に、配信で使う「送信者メールアドレス」を1つに決めます。DKIM・DMARCはメールアドレスではなく、そのドメイン(@より後ろ)に対して設定するからです。
- GmailやYahooメールなどのフリーメールは、送信者メールアドレスに使えません。独自ドメインのアドレスを用意します
- 公式マニュアルでは、サブドメイン(info@sub.example.com など)よりルートドメイン(info@example.com)が推奨されています
- ファネル用の「独自ドメイン設定」が済んでいなくても、メールのDKIM・DMARC設定は行えます
送信者メールアドレスと、そのドメイン名をメモに書いた

DKIM・DMARCは、この欄に入れるアドレスのドメインに対して設定する DNSを管理している場所を確かめる
レコードを追加する先は、ドメインを買った会社とは限りません。ここを取り違えると、正しく入力しても反映されません。
- 原則は、ネームサーバーで紐づけているレンタルサーバーのDNS設定
- 別のDNS管理サービスを使っている場合は、そのサービス
- ネームサーバーを変えずにAレコードだけ指定している場合は、ドメインの取得元
- ドメイン取得サービスとレンタルサーバーの組み合わせによっては、CNAMEを追加できずに使えないことがあります。設定は外部の記事ではなく、UTAGEのマニュアルで確かめます
エックスサーバーのように、ドメインサービス側とサーバー側の両方にDNSの設定画面があるサービスもあります。どちらがネームサーバーとして使われているか分からないときは、ドメインサービスに問い合わせるよう公式マニュアルに書かれています。
「どの会社の、どの画面でDNSレコードを追加するか」が言える

レコードを追加する場所を先に特定する(イメージ) UTAGEにドメインを追加して、表示された値を控える
上メニューの「メール・LINE配信」から、左メニューの「DKIM・DMARC認証設定」を開き、「追加」から送信元のドメインを登録します(マニュアルの記事によっては「DKIM認証設定」と書かれています)。保存すると、DNSに追加するレコード名と値が表示されます。
- 入力するのはドメイン名だけです。メールアドレスの形では登録できません
- 表示された値は自分の画面のものを使います。マニュアルの画面例の値をそのまま写さないようにします
レコード名・種類・値の3つを、コピーできる状態で控えた

表示された値は、次のステップでそのまま使う DKIMのレコード(CNAME)をDNSに追加する
ステップ02で確かめたDNSの画面で、種類を「CNAME」にしてレコードを追加します。名前には「〜._domainkey」の部分、値にはUTAGEに表示された値を入れます。
- ドメイン部分(.example.com)が入力欄の外に固定表示されるサーバーでは、その前だけを入力します。二重に入れると別の名前になります
- レンタルサーバーの管理画面で「DKIM」を有効にしていても、UTAGE用のレコードは別に必要です。サーバー側のDKIMは、そのサーバーから送るメールにしか効きません
- ファネル用の独自ドメインでCNAMEを登録済みでも、レコード名が違うので並べて登録できます
DNSのレコード一覧に、UTAGEで表示されたものと同じ名前のCNAMEが並んでいる

ドメイン部分を二重に入れていないかを見る(イメージ) DMARCのレコード(TXT)を設定する
DMARCは、DKIMの設定ができていることが前提です。レンタルサーバーにDMARCの設定メニューがあればそこから、なければDNSレコードを手で追加します。
- 手で追加する場合、公式マニュアルの例は名前が「_dmarc」、種類が「TXT」、値が「v=DMARC1; p=none;」です
- エックスサーバーのDMARC設定では、ポリシーを「何もしない」にする手順が案内されています
- 先にレコード一覧を見て、「_dmarc」のTXTがすでにないか確かめます。DMARCの仕様では、同じ名前に複数あると受信側はDMARCを適用しません。既存のものをどう扱うかは、サーバーのサポートに確認してから決めます
「_dmarc」のTXTレコードが1つだけある

追加する前に、既存のDMARCレコードがないかを見る(イメージ) 反映を待って、Gmailで「PASS」を確かめる
DNSの反映には数時間から48時間ほどかかることがあります。UTAGEの画面には「認証済み」のような表示が出ないため、実際にメールを送って確かめます。
- テスト用シナリオに、登録直後に届くメールを1通作る(送信者メールアドレスは設定したドメインのもの)
- 登録フォームから、Gmailのアドレスでテスト登録する
- パソコンのGmailで届いたメールの「︙」から「メッセージのソースを表示」を開き、DKIMとDMARCが「PASS」になっているかを見る
スマホのGmailアプリでは確認できません。また、独自ドメインやプロバイダのメールから転送したものでは正しく判定できないので、UTAGEからGmailへ直接送ります。
PASSにならないときは、まずステップ03〜05の入力を見直します。一部のGmailアドレスでは、設定が正しくてもPASSが表示されない現象が公式マニュアルで案内されているので、別のGmailアドレスでも試します。特定のアドレスだけPASSにならず、ヘッダーに「spf=pass」「dmarc=pass」があれば、ひとまず設定側は問題ないとされています。
DKIMとDMARCの両方が「PASS」になっている

確認は必ずパソコンのGmailで、直接届いたメールで行う(イメージ) それでも届かないときは、この順番で切り分ける
PASSになっていても届かないと言われたら、原因は認証以外にあるかもしれません。手前から順に確かめると、遠回りが減ります。
- 送信者メールアドレス欄に「DKIM・DMARCが設定されていないため…」の警告が出ていないか(出ていれば、別のドメインのアドレスを入れている可能性)
- シナリオの「メール配信エラー」の一覧や、読者一覧のステータスが「購読中/配信エラー」になっていないか
- 一度に大量に送っていないか、1人に1日何通も届いていないか、解除リンクや発行者情報が入っているか
どの段階で止まっているかを、1つに絞れた

認証、配信エラー、送り方の順に見ていく
つまずきやすいところ
- ドメインを買った会社の画面にレコードを入れたが、実際のネームサーバーは別のサーバーだった
- レンタルサーバー側でDKIMを有効にしたので、UTAGE用のレコードは要らないと思ってしまう
- ホスト名にドメイン部分まで入れて、「〜.example.com.example.com」のような名前になっている
- 以前から「_dmarc」のレコードがあり、追加して2つになっている
- 転送先のアドレスやスマホアプリで確認して、PASSかどうか判断できていない
- DNSの反映を待たずに確認して、設定が間違っていると思い込む
Gmailの送信者ガイドラインは、2024年2月から送信者に認証などを求めています。内容は変わることがあるため、最新の要件はGoogleの「メール送信者のガイドライン」で確認してください。
NEXT STEP
どこで止まっているか分からなくなったら。
送信者メールアドレス、DNSの管理場所、確認の結果を一緒に見ながら、どこから直すかを整理します。
LINEで相談する支援の内容はUTAGE構築サポートで紹介しています。