講座の申込ページに「ついでに買える小さな商品」を足したい。購入した人に、上位の講座をその場で案内したい。UTAGEでは前者をオーダーバンプ、後者をアップセル(ワンクリック決済)で作れます。どちらも機能としては用意されていますが、構築の相談で多いのは「設定したのに出ない」「アップセルのボタンを押すとエラーになる」という声です。
原因の多くは、操作の手順ではなく「どの商品を、どのページの、どの要素に置くか」の組み合わせにあります。この記事では、設定の前に決めておきたい置き場所と、商品の作り分け、ワンクリック決済が動く条件、公開前のテストの順番をまとめます。
- 用意するもの
決済代行(StripeやUnivaPayなど)と連携済みのUTAGE、販売する商品の一覧と価格のメモ
- この記事の手順
- できるようになること
オーダーバンプとアップセルを、動く組み合わせで決済ページとアップセルページに置き、テスト決済で確かめる
- この記事でできること
- オーダーバンプとアップセルを、動く組み合わせで決済ページとアップセルページに置き、テスト決済で確かめる
- 所要時間
- 約12分(読む時間。設定とテスト決済は別途)
- 用意するもの
- 決済代行(StripeやUnivaPayなど)と連携済みのUTAGE、販売する商品の一覧と価格のメモ
画面の操作は、各ステップにリンクした公式マニュアルに沿って進めてください。ここでは、構築の現場で迷いやすい判断と確認の順番に絞って書きます。どの商品をバンプにするか、断った人への案内をどうするかなどは筆者の実務上の提案で、UTAGEの決まりではありません。画面の名称は2026年10月22日時点の公式マニュアルの表記に合わせています。
設定と確認の手順
「どこで、何を売るか」を先に決める
オーダーバンプとアップセルは、出す場所が違います。オーダーバンプは、カード情報を入れる決済ページの中で、チェックを付けるだけで追加できる商品です。アップセルは、フロント商品の決済が終わった直後のページで、カード情報を入れ直さずに買ってもらう商品です。
種類 出す場所 主に使う要素 オーダーバンプ フロント商品の決済ページ 【決済フォーム】、またはカスタムフォームの【オーダーバンプ】 アップセル 決済ページの次のページ 【購入ボタン】、またはカスタムフォームの【送信ボタン】 公式マニュアルの販売パターンでも、商品紹介ページ→決済ページ→アップセルページ→サンクスページの4ページで組む形が案内されています。何をどちらに置くかは、筆者は次の基準で決めています。
- バンプ向き:説明が1〜2行で伝わり、フロント商品と一緒に使うもの(例:講座Aのワークシート集)
- アップセル向き:価格が上がり、1ページ分の説明が必要なもの(例:講座Aの上位コース、個別相談つきプラン)
詳しい構成(公式マニュアル:段階的に複数の商品を販売したい)
売りたい商品が、バンプ・アップセル・どちらにも置かないのどれかに分かれている

決済ページの「次」にアップセルページを置く 商品詳細を「まとめるもの」と「分けるもの」で作る
UTAGEでは、商品詳細(価格ラインナップ)ごとに「オーダーバンプ商品」という項目があり、「通常商品(非オーダーバンプ商品)」か「オーダーバンプ商品」を選びます。ここで作り方が分かれます。
- フロント商品:1つの商品の中に、通常商品の商品詳細と、オーダーバンプ商品の商品詳細を並べて作る
- アップセル商品:別の商品として作り、通常商品の商品詳細を1つだけ置く。複数あると、表示・非表示に関係なく一番上の商品詳細がアップセルの対象になる
- 1つの商品の中で、通常商品とオーダーバンプ商品の決済代行会社をそろえる(違う会社を混ぜる設定は、公式マニュアルのNG操作に挙がっています)
もう1つ決めておきたいのが、買った人に何を渡すかです。「購入後の動作設定」(登録するシナリオ/開放するバンドル/実行するアクション)は商品詳細ごとに設定でき、初回の決済時だけ動きます。バンプの中身はバンプの商品詳細の購入後の動作で開放し、フロントの商品詳細には入れないようにすると、フロントだけを買った人にバンプの中身が渡る事故を防げます(筆者の提案)。
決済ページでの表示名を商品名と変えたいときは、「連携フォームへの表示」を「表示する」にして表示用の名前を入れます。
詳しい操作手順(公式マニュアル:オーダーバンプ(追加注文)の設定方法)/商品詳細と購入後の動作設定
アップセル商品の商品詳細が1つだけで、バンプの商品詳細にバンプ用の購入後の動作が入っている

商品詳細ごとに、通常商品かバンプかを選ぶ 決済ページは、バンプの数で要素を選ぶ
決済ページでバンプを出す方法は2つあります。迷ったら、バンプの数と、決済時にほかの項目も聞きたいかで決めます。
- バンプが1つで、聞く項目も標準のままでよい:【決済フォーム】(設定欄の見出しは「決済」)の「連携商品」にフロント商品を選ぶ。商品詳細の一覧に通常商品とバンプが並び、チェックを付けると追加される
- バンプを2つ以上出したい、または任意の項目も聞きたい:カスタムフォームで組む。【入力欄】【商品選択】【カード情報入力欄】【オーダーバンプ】【購入商品(カート)】【送信ボタン】を置き、送信ボタンの「動作」は「決済実行」にする
カスタムフォームでは、出したいバンプの数だけ【オーダーバンプ】(設定欄の見出しは「オーダーバンプ(クロスセル)」)を置き、それぞれ「連携商品」と「連携商品詳細」を選びます。「連携商品詳細」に出てくるのは、手順2で「オーダーバンプ商品」にした商品詳細だけです。
【決済フォーム】とカスタムフォームの要素は、1つのフォームとして組み合わせられません。バンプを増やす予定があるなら、最初からカスタムフォームで作っておくと作り直しが減ります(筆者の提案)。
詳しい操作手順(公式マニュアル:オーダーバンプ商品を複数設定したい)/カスタムフォーム
バンプの数と、使う要素(決済フォームかカスタムフォームか)が一致している

【オーダーバンプ】の設定欄(画面の見出しは「オーダーバンプ(クロスセル)」)。連携商品を選ぶと、その下に「連携商品詳細」が出る アップセルページに購入ボタンを置き、断る道も作る
アップセルページは、決済ページの「次のステップ」に作ります。ページ編集画面で【購入ボタン】(設定欄の見出しは「アップセル購入ボタン」)を追加し、「連携商品」に手順2のアップセル商品を選びます。押すとブラウザの確認メッセージが出て、「OK」で購入が成立する流れです。
【購入ボタン】には、いくつか対象外があります。
- 買えるのは通常商品(非オーダーバンプ商品)の1つだけ。オーダーバンプには対応していない
- UnivaPayで「分割払いオプション」を「表示する」にした通常商品は使えない
アップセルでもバンプを付けたいときは、【購入ボタン】ではなく、カスタムフォームの【オーダーバンプ】と、「動作」を「ワンクリック決済実行」にした【送信ボタン】で組みます。
あわせて、ボタンの下などに「購入しない場合はこちら」のような次のページへのリンクを置きます。これがないと、アップセルを断った人がサンクスページに進めません。筆者は、断った人にも購入後の案内(ログイン方法など)が確実に届くよう、サンクスページの内容はフロント購入者全員向けに書くようにしています。
詳しい操作手順(公式マニュアル:ページ要素【購入ボタン】)/アップセルでバンプが機能しない場合
アップセルページに、購入ボタンと「購入しない」リンクの両方がある

【購入ボタン】の設定欄(画面の見出しは「アップセル購入ボタン」)で、アップセル商品を選ぶ ワンクリック決済が動く条件をそろえる
「アップセルのボタンを押すとエラーになる」と相談を受けたとき、筆者は次の順で確かめます。どれも公式マニュアルに条件として書かれているもので、確かめる順番は筆者の整理です。
- 決済代行会社がそろっているか:カード情報はUTAGEではなく決済代行会社の側で持っているため、フロントとアップセルで会社が違うと引き継げず、アップセル決済がエラーになる
- 決済の直後に開いたページか:ワンクリック決済は、フロント商品の決済直後のページでだけ動く。URLを直接開いた場合や、時間をおいてから開いた場合、別のファネルのページでは使えない
- 決済フォームの遷移先が「次」になっているか:【決済フォーム】の「決済後のリダイレクト先」が「ファネルの次のステップ」で、その次のステップがアップセルページになっているか
- 購入ボタンの対象外に当たっていないか:バンプを買わせようとしていないか、UnivaPayの「分割払いオプション」を「表示する」にした商品ではないか(手順4)。アップセル商品の商品詳細が1つだけか(手順2)
アップセルを断った人に、さらに安い商品を出すページ(ダウンセル)を作りたいという相談もあります。ただ、公式マニュアルではワンクリック決済は「フロント商品の決済直後のページでのみ動作」と書かれていて、アップセルページの次のページ(2ページ先)で使える案内はありません。作る場合は、カード入力のある決済フォームにするのが安全です。どうしてもワンクリックで試したいときは、テストモードで動きを確かめてから公開します(筆者の提案)。
詳しい原因(公式マニュアル:アップセルページでワンクリック決済がエラーになる)/決済フォーム
フロントとアップセルの決済代行会社が同じで、決済フォームの遷移先がアップセルページになっている

遷移先が「次のステップ」でないと、アップセルページに進まない テストモードで、買い方のパターンごとに確かめる
設定を終えたら、ファネルの決済モードを「テストモード」にして、テスト用のカードで試します。テストモードのまま本番のカードで決済してしまうのは、公式マニュアルのNG操作に挙がっています(UnivaPayの場合、売上が立たないまま商品が届いてしまいます)。
バンプとアップセルを組み合わせると、買い方が4通りに増えます。筆者は次の表を作って、1行ずつ試しています。
買い方 確かめること フロントだけ バンプの中身が開放されていない/「購入しない」でサンクスページに進む フロント+バンプ 売上一覧でフロントとバンプの購入が確認でき、バンプの中身も開放される フロント+アップセル 確認メッセージの「OK」で購入が成立し、売上一覧に反映される フロント+バンプ+アップセル 3つの購入が売上一覧で確認でき、それぞれの購入後の動作が動いている この表は筆者の確認用の整理です。同じ端末・同じブラウザで続けて登録すると、別のメールアドレスでも同じ人と判定されることがあります。公式マニュアルはテスト登録についての案内ですが、購入後のシナリオ登録でも起こりうるため、筆者はテスト購入でもブラウザのゲストモードを使い、テストごとに別のメールアドレスにしています。
本番に切り替えたあと、UnivaPayで「フロントは成功したのにバンプだけ失敗した」という場合は、設定ではなく購入者のカードの利用回数や利用可能枠に当たっていることがあります。UnivaPayの管理画面の「決済」で購入者のメールアドレスを検索し、ステータスが「失敗」で「336:お支払い方法の取引制限を超えています」と出ていれば、このケースです。
NG操作(公式マニュアル:テストモードと決済代行会社の混在)/UnivaPayでバンプだけ失敗する場合/テスト登録で同一人物と判定される場合
表の4行すべてで、売上一覧と購入後の動作が想定どおりになっている
つまずきやすいところ
- アップセル商品に商品詳細を2つ作っていて、意図しない一番上の価格で決済される
- バンプを2つにしたのに【決済フォーム】のまま。商品詳細の一覧には一番上のバンプしか表示されない
- アップセルの商品詳細だけ別の決済代行会社につないでいて、ワンクリック決済がエラーになる
- アップセルページのURLを直接開いてボタンを試し、「動かない」と判断してしまう(決済直後に開いたページでしか動きません)
- 【購入ボタン】の連携商品にバンプを付けようとしている(購入ボタンはバンプに対応していません)
- 「購入しない」リンクがなく、断った人がサンクスページにたどり着けない
- 購入後の動作設定は初回の決済時だけ動く。分割払いや継続課金の2回目以降には動かない
NEXT STEP
オーダーバンプとアップセルの組み合わせに迷ったら。
売りたい商品の一覧と今のファネルを一緒に見て、どこに何を置くかと、テストの順番を整理します。
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