メールで登録してくれた人に、LINEにも登録してもらった。ところが読者一覧を開くと、同じ人が2人分に分かれている(例:「LINEだけの人」と「LINE+メールの人」)。UTAGEの構築で、いちばん相談が多いのがこの状態です。

原因の多くは、操作ミスではなく「登録の順番」と「設定」が合っていないことです。この記事では、なぜ別人になるのかを順番別に整理し、重複を防ぐ登録導線の組み方と、すでに分かれてしまった読者を確かめる順番をまとめます。

この記事でわかること所要時間 約14分(設定変更とテスト登録を除く)
  1. 用意するもの

    UTAGEの管理画面、連携済みのLINE公式アカウント、テスト用のメールアドレスとLINEアカウント

  2. この記事の手順
    1. 01メール先かLINE先かを決める
    2. 02アカウントとLINE連携をそろえる
    3. 03統合設定を順番に合わせる
    4. 04同じシナリオでつなぐ
    5. 05アクションと購入時を見直す
    6. 06テスト登録で確かめる
    7. 07分かれた読者を確かめる
  3. できるようになること

    自分の登録導線がどの順番か分かり、メールとLINEを1人の読者として登録する設計ができる

この記事でできること
自分の登録導線がどの順番か分かり、メールとLINEを1人の読者として登録する設計ができる
所要時間
約14分(設定変更とテスト登録を除く)
用意するもの
UTAGEの管理画面、連携済みのLINE公式アカウント、テスト用のメールアドレスとLINEアカウント
この記事の前提

UTAGEでは、メールとLINEの統合は「同じシナリオの中」で行われます。ここでは「どの順番で登録してもらうか」「どこを確かめるか」の判断に絞って整理します。画面の操作手順は、各ステップにある公式マニュアルへのリンクで確認してください。画面の名称は2026年10月18日時点の公式マニュアルの表記に合わせています。

統合の設計と確認の手順

  1. 自分の導線が「メール先」か「LINE先」かを決める

    最初に決めるのは、読者にどちらを先に登録してもらうかです。UTAGEのシナリオには、この順番に合わせて選ぶ設定があり、順番と設定が食い違うと、メールとLINEが統合されません(LINE先の導線では読者が2件に分かれます)。

    • メール先:LPでメールを登録し、サンクスページや登録直後のメールでLINEに誘導する
    • LINE先:LPでLINEに登録してもらい、LINEのメッセージからフォームでメールを登録してもらう
    • どちらか片方だけ:メールのみ、LINEのみで登録してもらう

    LINE先の導線で設定が合っていないと、最初のLINE登録で「LINEだけの読者」ができ、メール登録のときに「LINEとメールの読者」がもう1件できます。このとき、LINE登録直後のメッセージが2回届くこともあります。

    迷ったら、いま使っているLPと、登録後に読者が最初に押すボタンを順に書き出してみると、どちらが先かがはっきりします。

    詳しい操作手順(公式マニュアル:LINE先で読者が2件になる場合)

    自分の導線が「メール先」「LINE先」「片方だけ」のどれか、1つに言える

    メール先とLINE先の導線を左右に並べたイメージ図。左はメール→LINEの順で読者が1件にまとまり、右はLINE→メールの順で設定が合わず、「LINEのみ」と「LINE+メール」の2件に分かれている(イメージ図)
    順番によって、読者が1件になるか2件になるかが変わる(イメージ)
  2. 配信アカウントとLINE連携の前提をそろえる

    統合の前提として、配信アカウントの種類が「メール・LINE併用」になっている必要があります。既存の配信アカウントを使う場合も、種類を確かめておきます。

    また、LINE公式アカウントを連携するときの経路分析設定で、認証方式を「LINEログイン認証」にします。登録先のシナリオは、この配信アカウントの中に作ります。

    • 配信アカウントの種類:「メール・LINE併用」
    • LINE連携の認証方式:「LINEログイン認証」
    • 1つのLINE公式アカウントを、2つの配信アカウントにつながない

    詳しい操作手順(公式マニュアル:メールアドレスとLINEを統合して登録させたい)

    配信アカウントが「メール・LINE併用」で、認証方式が「LINEログイン認証」になっている

    「メール・LINE配信」の配信アカウント一覧(テスト用グループ)。配信アカウントの種類の欄に「メール・LINE併用」と表示されている(アカウント名は見本です)
    統合の前に、アカウントの種類と認証方式を確かめる
  3. シナリオ設定の統合設定を、順番に合わせる

    シナリオ設定の「メールアドレス・LINE友だち統合設定」に、「LINE友だち追加後フォーム経由のメール情報の統合」という項目があります。STEP1で決めた順番に合わせて選びます。

    • LINE先:「利用する(LINE登録→メール登録の順で使用)」
    • メール先・片方だけ:「利用しない(メール登録→LINE登録の順、メール登録のみ、LINE登録のみで使用)」

    初期値は「利用しない」です。メール先の導線なら、そのままでも統合できます。逆に、メール先の導線で「利用する」にすると、意図しない動きになる可能性があると公式マニュアルに書かれています。イベントのリマインダ配信シナリオも「利用しない」で使います。

    この設定は1つのシナリオに1つなので、「メール先」と「LINE先」の入口が混ざっていると、どちらかの設定が合わなくなります。入口ごとにシナリオを分けるのがおすすめです。

    詳しい操作手順(公式マニュアル:統合設定の説明)

    シナリオの統合設定が、そのシナリオの登録の順番と一致している

    シナリオ設定の「メールアドレス・LINE友だち統合設定」欄。「LINE友だち追加後フォーム経由のメール情報の統合」の選択肢として「利用しない(メール登録→LINE登録の順、メール登録のみ、LINE登録のみで使用)」と「利用する(LINE登録→メール登録の順で使用)」が並んでいる
    順番に合わせて「利用する」「利用しない」を選ぶ
  4. メール先の登録導線を、同じシナリオでつなぐ

    メール先の導線は、公式マニュアルで3つの組み方が案内されています。どれを選んでも、メールの登録フォームとLINEの登録先を「同じシナリオ」にすることが条件です。

    • サンクスページでLINEに誘う:登録フォームの【連携シナリオ】と、サンクスページの【LINE登録ボタン】の【連携シナリオ】を同じにする
    • 登録後すぐLINE登録ページへ送る:「登録後のリダイレクト先」を「指定したURL」にし、同じシナリオのLINE登録ページURLを入れる。押す前に「次はLINE登録です」と伝えておく
    • カスタムフォームで他の項目も聞く:入力欄の項目を「メールアドレス」にし、送信ボタンの動作を「登録フォームを送信」、リダイレクト先を同じシナリオのLINE登録ページURLにする

    あわせて、メール登録ページのドメインと、LINE登録ページURLのドメインを一致させます。QRコードを置く場合も、手元に保存した画像ではなく、ページ要素の【LINE友だち追加QRコード】を使ってシナリオを選びます。

    詳しい操作手順(公式マニュアル:登録フォームの作成パターン)/LINE登録ページURLの取得方法

    メール登録フォームとLINE登録先が同じシナリオで、ページのドメインもそろっている

    ファネルのページ編集画面の設定欄を左右に並べたもの。左は登録ページの「フォーム」要素、右はサンクスページの「LINE登録ボタン」要素で、「連携シナリオ」がどちらも「無料メルマガ」になっている(シナリオ名は見本です)
    フォームとLINEボタンの連携シナリオを同じにする
  5. 登録直後のアクションと、購入時の紐付けを見直す

    登録の入口が正しくても、その後の動きで分かれてしまうことがあります。とくに、別のシナリオへ移す「シナリオ遷移」を使っている導線で起こりやすいところです。

    • メール先の導線で、登録直後にシナリオ遷移が動くと、LINE登録が終わる前に移るため、遷移先にはメールだけが登録される。遷移は「シナリオ登録直後」に送るLINEメッセージの「送信後に実行するアクション」に回す
    • LINEの1to1トークやリッチメニューからシナリオ遷移させると、遷移先にLINE情報だけが登録されることがある。管理画面の読者詳細や「予約中」から実行する
    • LINEで決済ページを案内するときは、送る方法によってLINEが購入者のメールに紐付くかどうかが変わる。シナリオから配信するメッセージや、シナリオの画像・ボタンに付けたURLなど、紐付く方法で案内する(1to1トークや自動応答から送ったURLでは紐付かない)。メールとLINEが統合済みで、購入時のメールアドレスがシナリオに登録したものと同じであることも条件

    詳しい操作手順(公式マニュアル:シナリオ遷移で統合されない場合)/商品購入時の紐付け

    シナリオ遷移が、LINE登録の後に動くように組まれている

    ステップ配信の「LINEメッセージ追加」画面の下部。送信のタイミングが「シナリオ登録直後」、送信後に実行するアクションにシナリオ遷移のアクション「メルマガに登録」が選ばれている(アクション名は見本です)
    遷移はLINE登録の後に動かす
  6. テスト登録で、読者一覧が1件になっているか確かめる

    設定を終えたら、テスト用の宛先で、読者と同じ入口から登録します。パソコンで試す場合は、表示されたQRコードをスマホで読み取って友だち追加まで進めます。

    • シナリオの読者一覧で、メールアドレスとLINEが同じ行に並んでいるか
    • LINE登録直後のメッセージが2回届いていないか
    • シナリオ遷移がある場合は、遷移先でもメールとLINEがそろっているか

    すでに友だちになっているLINEアカウントでは、友だち追加画面ではなくトーク画面に移るため、初めての人と同じ動きになりません。テスト用のアカウントで試すのが確実です。また、同じ端末・同じブラウザで続けて登録すると、別のメールアドレスでも同じ人と判定されることがあるため、ブラウザのゲストモードで登録します。

    詳しい操作手順(公式マニュアル:テスト登録)/同一人物と判定される場合

    読者一覧に、テストの読者が1件だけ、メールとLINEがそろった状態で入っている

    シナリオの「読者一覧」。1件の読者の行に、LINE登録名「見本LINE名」とメールアドレス「hanako@example.com」が並び、ステータスは「購読中」(読者の情報と日時は見本です)
    メールとLINEが同じ行に並べば統合できている
  7. すでに分かれてしまった読者を、順に確かめる

    設定を直しても、それより前に登録された読者は自動では直りません。次の順番で確かめると、手戻りが少なくなります。

    1. まず原因の設定を直す(STEP3〜5)。直さないまま整理しても、新しい重複が増え続ける
    2. 読者一覧で、同じ人が「LINEのみ」と「LINE+メール」の2件になっていないか探す
    3. LINE先の導線で2件になった場合、設定変更前にできた「LINEのみ」の読者は、LINEの重複配信を防ぐために削除を検討する
    4. 複数のシナリオに分かれた読者を1か所にまとめたい場合は、同じ配信アカウント内に合算用のシナリオを作り、重複登録を禁止したシナリオ遷移アクションで集める
    5. 別のシナリオでメールとLINEが統合済みの読者なら、読者一覧のCSVに含まれる「LINE友だちID」を使って、CSV一括追加で紐付けた状態で登録できる

    削除や移行は元に戻しにくい作業です。先にCSVを出力して控えを残してから進めます。

    詳しい操作手順(公式マニュアル:既存データの扱い)/合算用シナリオ/CSV一括追加

    原因の設定を直したうえで、分かれた読者の扱いを1人ずつ決められている

    確認フローのイメージ図。1 設定を直す、2 重複した2件の読者を探す、3 LINEのみの読者を削除するか判断する、4 合算シナリオかCSV一括追加で1件にまとめる、の4枚のカードが矢印でつながっている(イメージ図)
    設定を直してから、既存の読者を整理する(イメージ)

つまずきやすいところ

よくある見落とし
  • メール登録とLINE登録で、別々のシナリオを選んでいる
  • LPは独自ドメイン、LINE登録ページは別のドメインのURL、というようにドメインがそろっていない
  • LINE先の導線なのに、統合設定が初期値の「利用しない」のまま
  • カスタムフォームの入力欄で、自分で作った「メールアドレス」という名前の読者項目を使っている(メールアドレスとして認識されず、統合されない原因になります)
  • 配信したLINE登録URLやQRコードを、別の配信にコピーして使い回している
  • 設定を直したので、過去の読者も自動で1件にまとまったと思い込んでいる

NEXT STEP

自分の導線がどの順番か、分からなくなったら。

いまの登録導線を一緒にたどり、どこで2人分に分かれているかと、直す順番を整理します。

LINEで相談する

支援の内容はUTAGE構築サポートで紹介しています。