広告、Instagram、YouTube、知人からの紹介。登録の入口が増えてくると、「どこから来た人が多いのか」「どの入口の人が買っているのか」を知りたくなります。UTAGEでは、入口ごとに専用のURLを発行して登録数を分けて数える「登録経路」という機能で、これを計測できます。

ただ、登録経路はファネル側とメール・LINE配信のシナリオ側の2か所にあり、どちらで作るかによって、あとから見られる数字や、配信での使い方が変わります。この記事では、操作の細かな手順よりも、作る前に決めておきたいこと(分ける単位、作る場所、名前の付け方)と、数字が合わないときの確認の順番をまとめます。

この記事でわかること所要時間 約10分(読む時間。経路表の作成と設定は別途)
  1. 用意するもの

    UTAGEの管理画面、今ある登録の入口を書き出すメモ、テスト用のメールアドレス・LINEアカウント

  2. この記事の手順
    1. 01分ける単位を経路表にする
    2. 02ファネルかシナリオか決める
    3. 03名前とページを決めて作る
    4. 04URLを入口ごとに配る
    5. 05配信条件で出し分ける
    6. 06数字の見方をそろえる
  3. できるようになること

    入口ごとの登録数を分けて数え、配信の出し分けやラベル付与にも使える状態にする

この記事でできること
入口ごとの登録数を分けて数え、配信の出し分けやラベル付与にも使える状態にする
所要時間
約10分(読む時間。経路表の作成と設定は別途)
用意するもの
UTAGEの管理画面、今ある登録の入口を書き出すメモ、テスト用のメールアドレス・LINEアカウント
この記事の前提

画面ごとの操作は、各ステップに載せた公式マニュアルの手順に沿って進めてください。メニュー名や項目名は2026年10月22日時点のマニュアル表記に合わせています。経路表の作り方や名前の付け方は、構築の現場で使っている実務上の提案で、UTAGEの決まりではありません。画面の表記は変わることがあるので、最新の表記は公式マニュアルで確認してください。

設定の手順

  1. 分けたい単位を決めて、経路表を作る

    管理画面を開く前に、登録の入口を1行ずつ書き出します。構築の相談で多いのは、媒体ごと・広告ごと・投稿ごとと、細かく作りすぎて一覧が読めなくなるケースです。まず「あとで比べて、判断に使う単位」だけを経路にします。

    入口経路にするか分けた数字の使い道
    Meta広告する広告費を続けるかの判断
    Instagramのプロフィールする投稿に手間をかけるかの判断
    YouTubeの概要欄する動画からの登録の比較
    紹介(知人・既存のお客さま)する(1本にまとめる)紹介の割合を見る
    広告のクリエイティブごとまずはしない手順06のutmパラメータで見る
    • この表は、筆者が実務で使っている整理の例です
    • 公式マニュアルでは、クリエイティブごとに経路URLを発行する方法も案内されています。比べたいクリエイティブが少ないうちは、それでもかまいません
    • 紹介者ごとに報酬を払う仕組みにしたいなら、登録経路ではなくUTAGEのパートナー機能の範囲です。パートナー機能では、「成約状況」でパートナーごとの成約や報酬額を確認します

    すべての経路に「分けた数字を何の判断に使うか」が書かれている

    公式マニュアル:各広告媒体毎(クリエイティブ毎)に登録数を計測したい

    UTAGEのファネル「データ(合算)」の表示条件。集計方法・期間・登録経路の欄があり、登録経路の一覧に「広告_Meta_無料講座」「SNS_Instagram_プロフィール」「紹介_パートナー」の3つが並んでいる
    経路は、最後にこのプルダウンで選んで比べる単位になる
  2. ファネル側で作るか、シナリオ側で作るかを決める

    登録経路は、作る場所が2つあります。名前は同じでも、記録される情報も、見られる数字も違います。

    • ファネルの登録経路:ファネルを選んで「登録経路」で作ります。1つのLPのまま、入口ごとのアクセス数・登録数・売上を「データ(合算)」「データ(日別)」で分けて見られます
    • シナリオの登録経路:メール・LINE配信でシナリオを選び、右メニュー「シナリオ設定」>「登録経路」で作ります。種類は「メール」か「LINE」を選びます。数字は同じメニューの「登録経路分析」で、アクセス数(PV)・アクセス数(UU)・登録数を見ます

    判断の分かれ目は、シナリオ遷移があるかどうかです。シナリオの登録経路で登録した人が別のシナリオに移ると、経路の情報は引き継がれません。シナリオをまたいでも経路を残したい場合は、ファネルの登録経路を使うよう公式マニュアルで案内されています。また、シナリオとファネルを連携してファネルの登録経路を使っているなら、シナリオ側の経路を重ねて作る必要はありません。

    構築の現場では、LPを経由する導線はファネル側、LPを置かずにLINEの友だち追加URLを直接配る導線はシナリオ側、と分けることが多いです(筆者の運用)。

    経路表の各行に「ファネル」か「シナリオ」かが書き込まれている

    公式マニュアル:登録経路機能(ファネル)/登録経路機能(メール)/登録経路機能(LINE)/シナリオ遷移した際に登録経路情報が引き継がれない

    シナリオの読者詳細ページの一部。「シナリオ登録経路」に「SNS_Instagram_プロフィール」、「ファネル登録経路」に「広告_Meta_無料講座」が別々の欄で表示されている(見本の値)
    経路の情報は「シナリオ」と「ファネル」で別々に記録される
  3. 管理名称と計測するページを決めて、経路を作る

    ファネルの登録経路は「追加」から、「管理名称」と「ファネルステップ」を指定して作ります。「ページ」は、そのファネルでA/Bテストを使っている場合だけ選べます。作り終えると、その経路専用のURLが発行されます。

    ここで注意したいのは、リンクを発行したあとに変えられるのは管理名称だけという点です。ファネルステップやページは再編集できないので、別のページで計測したくなったら経路を作り直すことになります。作る前に、経路表の「計測するページ」を確定させておきます。

    • 管理名称は、一覧で見て媒体と施策が分かる形にそろえる(例:広告_Meta_無料講座、SNS_Instagram_プロフィール、紹介_全体)。名前の付け方は筆者の提案です
    • 経路ラベルを使うなら、同じ名前の付け方にそろえておくと、あとで突き合わせやすくなります(ラベルの付け方と名前の決め方)
    • 経路が増えたら「グループ管理」で媒体ごとにまとめ、「表示順変更」で並べ替える

    経路の一覧で、名前を見ただけで媒体と施策が分かる

    公式マニュアル:登録経路機能(ファネル)/ファネル登録経路機能で、一度リンク発行後に登録経路設定を変更することはできますか?

    ファネルの登録経路の追加画面。「管理名称」に「広告_Meta_無料講座」、「ファネルステップ」に「LP」が入り、下に保存ボタンがある
    発行後に変えられるのは管理名称だけ。ステップは作る前に決める
  4. URLを入口ごとに配り、LPまで経路が届くか確かめる

    発行されたURLをコピーして、それぞれの入口に置きます。広告ならリンク先、Instagramならプロフィールのリンク、紹介なら紹介してくれる人に渡す案内文、という具合です。導線の形によっては、URLを置いただけでは経路が登録まで届かないことがあります。

    • クッションページを挟む場合:広告から1ページ目を見せ、ボタンで次のページの登録フォームへ進める構成でも、経路は引き継げます。ボタンの「動作」を「ページを開く」、「リンク先」を「ファネルの次のステップ」にし、経路はボタンのあるページで作ります。「リンク先」を「指定したURL」にすると、登録フォームに経路が引き継がれません
    • LPでLINE登録させる場合:ファネル側でLINE登録として数えられるのは、「友だち追加ボタン」要素と「友だち追加QRコード」要素からの登録だけです
    • 外部サイトに埋め込んだ登録フォームの場合:シナリオの「登録・解除フォーム」>「フォームタグ」で、外部設置用登録フォームタグの一番上にあるformタグのURLを、シナリオの登録経路URLに書き換えます
    • LINEの経路を正確に取りたい場合:LINEアカウント設定の「経路分析設定」で、「認証方式」に「LINEログイン認証」を選ぶのが最も正確とされています(LINE Developersで別途「LINEログイン」チャネルの作成が必要です)

    入口ごとに、置いたURLと置いた場所が経路表に書かれている

    公式マニュアル:登録経路機能(ファネル)/外部設置用登録フォームタグ(外部埋め込みフォーム)で登録経路機能を利用したい/LINEログイン認証のチャネル設定方法(経路分析設定)

    ファネルの登録経路の一覧。上に「追加」「グループ管理」「表示順変更」のボタン、その下の「登録経路分析」に管理名称・ステップ・URLの列で3つの経路が並び、URLの横にコピーのボタンがある
    経路ごとにURLが1本ずつ発行される。これを入口ごとに配る
  5. 配信条件で経路を使い、ラベルや配信を出し分ける

    登録経路は、数えるだけでなく配信の条件にも使えます。ステップ配信の「配信条件」で、メール・LINEのステップなら「条件に該当する登録者に配信(条件を指定する)」、「アクション追加」で作るステップなら「条件に該当する登録者に実行(条件を指定する)」を選ぶと、「登録経路」を条件にできます。主な選択肢は次のとおりです。

    • 「ファネル登録経路が次の中に含まれる」:ファネルの登録経路で判定する
    • 「シナリオ登録経路が次の中に含まれる」:シナリオの登録経路で判定する
    • 「LINE友だち追加経路が次の中に含まれる」:初めてLINE登録したときの経路で判定する。あとで別の経路から登録し直しても変わらないため、最新の経路で分けたいときは「シナリオ登録経路」を使います
    • それぞれに「〜人を除外」があるほか、「登録経路が存在する」「登録経路が存在しない」も選べます

    この条件を、シナリオ登録直後のステップ配信の「アクション追加」と組み合わせると、経路ごとにラベルを付ける、別のシナリオに振り分ける、といった処理ができます。経路ごとにステップを1つずつ作り、条件とアクションを1対1にします。経路ごとに、あいさつのメッセージを変えることもできます。

    テスト登録した読者に、経路どおりのラベルが付き、経路どおりの配信が届く

    公式マニュアル:配信条件の設定(メール/LINE/SMS/アクション)/登録経路別にラベル付与するにはどうすればいいですか?/登録経路によって異なるシナリオに登録させることはできますか?/登録経路別に送信するステップメール(あいさつメッセージ)を変更したい

    ステップ配信の「アクション追加」画面。配信条件で「条件に該当する登録者に実行(条件を指定する)」を選び、「登録経路」「ファネル登録経路が次の中に含まれる」「広告_Meta_無料講座」を指定している。下の配信メッセージに、実行のタイミング「シナリオ登録直後」と実行するアクション「ラベル付与:Meta広告経由」がある
    経路ごとにステップを分けて、条件とアクションを1対1にする
  6. 数字を見るときは、集計方法とUUの数え方をそろえる

    ファネルの登録経路の数字は、「データ(合算)」と「データ(日別)」の「表示条件」で「登録経路」を選んで見ます。日別では「ページ」も選べます。合算の表には、「アクセス数」(全て・UU)、「登録数」(全て・登録率)、「売上」(件数・購入率・売上)の列が並びます。経路どうしを比べる前に、次の2点をそろえます。

    • 集計方法:「指定した期間に発生したデータを集計」と「指定した期間に初回登録されたデータを集計(β版機能)」があります。月末に登録して翌月に買った人の売上が、どちらの期間に入るかが変わります。広告の成果を登録した月で見たいなら後者、と目的で選びます(選び方は筆者の考えです)
    • UUの数え方:UUはIPアドレスで数えます。同じ回線ならパソコンとスマホからのアクセスも1、同じスマホでも自宅と外出先の回線なら2です。人数そのものではないと考えて読みます

    経路を増やさずに広告のクリエイティブごとの差を見たいときは、URLにutmパラメータ(utm_source、utm_medium、utm_campaign、utm_term、utm_content)を付ける方法があります。値は半角英数字で書き、「データ(合算)」の表示条件「詳細条件」に入力して確かめます。登録経路のURLにutmパラメータを付け足したときの動きは公式マニュアルに書かれていないため、使う前にテストで、経路とutmの両方に数字が入るか確かめます(筆者の提案)。

    なお、同じ広告から来た人に2種類のページを見せて比べたいときは、登録経路ではなくA/Bテストの役割です。登録経路とA/Bテストを同じページで使うと、A/Bテストの振り分けの計算に経路経由のアクセスも入るため、計測が想定どおりにならないことがあると公式マニュアルに書かれています。

    比べる経路どうしで、期間と集計方法が同じになっている

    公式マニュアル:ページのKPIデータ確認方法(アクセス数/登録数/売上)/ファネルのデータのアクセス数UU(ユニークユーザー)のカウントは?/utmパラメータでの成約集計/「登録経路」「AB(A/B)テスト」はどのように使い分けると良いでしょうか?

    ファネルの「データ(日別)」の表示条件。集計方法「指定した期間に発生したデータを集計」、期間、登録経路「広告_Meta_無料講座」、ページ(2つ選択)の欄と、詳細条件のリンク、表示ボタンがある
    比べる前に、集計方法と期間をそろえる。日別ではページも選べる

数字が合わないときの確認の順番

構築の現場で「経路の数字がおかしい」と相談を受けたとき、筆者は次の順で確かめています。上から順に、原因になりやすく、確かめやすいものです。

症状まず確かめること
テストで登録したのに、設定していないラベルやシナリオが付く同じ端末・同じブラウザで続けて登録していないか。別のアドレスでも同じ人と判定されることがあるため、公式マニュアルの案内どおりブラウザのゲストモードで登録し直す
LINEの経路で、PVとUUは増えるのに登録数が0のままLINE公式アカウントとの連携。LINE公式アカウント側の「応答設定」でwebhookをいったんオフにしてからオンに戻す。LINE Developersで「Messaging API」と「LINEログイン」が同じプロバイダーにあるかも見る
シナリオを移ったあと、経路で配信が分かれないシナリオの登録経路を使っていないか。シナリオ遷移では引き継がれないので、ファネルの登録経路に切り替える
LPからの登録に経路が付かないクッションページのボタンの「リンク先」が「指定したURL」になっていないか。LINE登録なら、「友だち追加ボタン」要素か「友だち追加QRコード」要素を使っているか
経路の付いていない登録が多い入口に、経路URLではない元のURLが置かれたままになっていないか。配信条件で「登録経路が存在しない」を選び、「対象者確認」(β版で、実際の配信数とずれる場合があります)で見ると、どれくらいあるかの見当がつく

経路が取れなかった人や、あとから紹介だと分かった人は、手動で経路を付け直せます。ファネルの「登録者」で対象者の「︙」から「登録経路変更」を選ぶか、シナリオの読者詳細ページで「シナリオ登録経路」「ファネル登録経路」を変えて「更新」します(2025年8月のアップデートで追加された機能です)。

公式マニュアル:テスト登録で同一人物と判定される場合/LINE登録経路分析で、登録数が0のまま変動しない/ファネルの登録者やシナリオ読者の「登録経路」は変更できますか?

つまずきやすいところ

よくある見落とし
  • テストで受け取ったメールやLINEのURL・QRコードをコピーして、入口に貼ったり別の配信で使い回したりしない。シナリオから配信されたURLのコピー・再配信や第三者への共有は、読者情報が食い違う原因になると公式マニュアルに書かれています。入口には、登録経路で発行したURLを置きます
  • ファネルの経路を発行したあとで、計測するステップを変えようとする。変えられるのは管理名称だけなので、作り直しになる
  • LINEの配信条件で「LINE友だち追加経路」を使い、2回目以降の登録が条件に合わない
  • UUを人数そのものとして読んでしまう(同じ回線なら別の人でも1、回線が変われば同じ人でも2と数えます)
  • 経路を細かく作りすぎて、比べたい単位で集計できなくなる。迷ったら、経路表の「使い道」が書けない経路は作らない

NEXT STEP

どの入口の数字を信じてよいか、分からなくなったら。

今の入口と登録経路の設定を一緒に書き出し、作り直す経路と、数字の見方をそろえる順番を整理します。

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