UTAGEのパートナー機能を使うと、紹介者(パートナー)ごとの紹介用リンクを発行して、そのリンクからの登録や購入に報酬を付けられます。いわゆるアフィリエイト制度を、UTAGEの中で作れる機能です。
画面の操作は、公式マニュアルに沿えば進められます。構築の現場で後から困るのは、どの成果にいくら払うか、どんな成約を非承認にするか、いつ締めていつ払うかを決めずに始めたときです。この記事では、公開前に決めておきたいルールを、UTAGEで設定する場所と合わせて整理します。
- 用意するもの
紹介してもらう商品またはシナリオ、そこに至るファネルページ、テスト用のメールアドレス
- この記事の手順
- できるようになること
報酬・承認・支払いのルールを決めて、パートナー機能の設定とテストまで進められる
- この記事でできること
- 報酬・承認・支払いのルールを決めて、パートナー機能の設定とテストまで進められる
- 所要時間
- 約10分(読む時間。ルールの書き出しとテストは別途)
- 用意するもの
- 紹介してもらう商品またはシナリオ、そこに至るファネルページ、テスト用のメールアドレス
画面の名称と仕様は、2026年10月22日時点の公式マニュアルと管理画面で確認したものです。画面の画像の案件名・金額・事業者情報などは見本です。ルールの決め方や表の作り方は、構築の現場で使っている実務上の提案で、UTAGEの決まりではありません。税金・インボイス・契約・個人情報の扱いは判断していません。税金・インボイスは税理士、契約や個人情報の扱いは弁護士などの専門家に確認してください。
紹介制度を始めるまでの手順
何を紹介してもらい、どこを成果にするかを決める
パートナー機能では、紹介してもらう対象を「案件」として登録します。案件の「種類」は「メール登録」「LINE登録」「商品購入」の3つで、選んだ種類に応じて、成果の対象にするシナリオか商品を1つ指定します。「商品購入」を選ぶと、商品の下に「紹介特典」(利用不可/利用可)の欄も出ます(後のルール表で扱います)。最初に決めるのは「どの時点で報酬を発生させるか」です。
- 登録で報酬を出す:種類「メール登録」か「LINE登録」で、登録先のシナリオを指定する
- 購入で報酬を出す(LPから直接購入):種類「商品購入」で商品を指定する
- 登録してもらい、後日の購入で報酬を出す:案件を2つ作る。登録用の案件(報酬0円)をパートナーサイトに公開し、購入用の案件は非公開にする。登録時に付いたパートナー情報が、シナリオの配信で販売ページを案内したときの購入まで引き継がれる
案件は「1商品または1シナリオにつき1案件」が決まりです。同じ商品やシナリオを複数の案件で指定すると、成約が正しく計上されません。価格ラインナップが複数ある商品も、案件を分けずに1つの案件の中でラインナップごとに報酬を設定します。
詳しい操作手順(公式マニュアル:案件作成方法(オプトイン→シナリオ登録→商品購入))
紹介してもらう対象と、報酬を出す時点を1行で言える

種類「商品購入」の案件基本情報。成果の対象にする商品は1つだけ指定する パートナーのランクと報酬額を決める
報酬は案件ごとに金額で設定します。「通常報酬」が基本の金額で、「特別報酬」を追加すると、特定のパートナーグループだけ別の金額にできます。グループは「一般」「VIP」のようなランク分けに使える仕組みで、パートナーを登録する前に作っておく必要があります。
- 通常報酬と特別報酬では、高いほうの金額が適用される
- 複数のグループに入っているパートナーも、高いほうの報酬で計上される
- 一回払いの商品は「支払時」の1欄だけ。継続課金の商品は「申し込み時」「初回支払時」「2回目以降支払時」、複数回払い・分割払いは「初回支払時」「2回目以降支払時」に分けて設定できる
- 継続課金が解約されると、それ以降の報酬は発生しない
グループは増やしすぎないことをおすすめします。ランクが多いほど、誰をどこに入れるかの判断が毎回必要になります。まず通常報酬だけで始め、実績のある紹介者が出てきたら特別報酬のグループを1つ足すくらいが運用しやすい形です。
詳しい操作手順(公式マニュアル:パートナーグループの追加方法)
詳しい仕様(公式マニュアル:継続課金・分割払い商品の報酬についてよくある質問)
グループの数と名前、案件ごとの通常報酬・特別報酬の金額が決まっている

継続課金の商品は、報酬を出すタイミングごとに金額を入れる(金額は見本) 承認のルールと、非承認にする条件を決める
UTAGEでは、発生した報酬を「承認」して初めて正式な報酬として扱います。案件の「承認」の項目で「自動承認」か「手動承認」を選びます(マニュアルの一部では項目名が「商品」と書かれています)。
- 自動承認:成約と同時に承認済みになる。不正な成約は、あとから見つけて「非承認」に変える
- 手動承認:成約は「承認待ち」で止まる。中身を確かめてから承認する
どちらでも、非承認にする条件は先に決めます。公式マニュアルでは、自分のリンクで自分が申し込む「自己アフィリエイト」を規約で禁止している場合に、成約データのパートナー名・IPアドレス・端末詳細を見比べる手順が案内されています。返金があった成約の扱いも決めておきます。返金で報酬が自動で取り消されるかは公式マニュアルで確認できなかったので、手動で非承認にする前提で考えておくと安全です。
種類「LINE登録」の案件は、そのLINE公式アカウントに一度も友だち追加したことがない人だけが成約になります。さらに「ブロック時の自動非承認」を有効にすると、友だち追加から指定した時間内にブロックした人の成約を自動で非承認にできます。
詳しい操作手順(公式マニュアル:報酬の「承認」「非承認」作業)
自動か手動か、どんな成約を非承認にするかを箇条書きで書けた

LINE登録の案件は、ブロック時の自動非承認と、その時間を設定できる 締め日・支払日・最低振込額を決めて、利用規約に書く
UTAGEは報酬の振込を代行しません。集計はUTAGEでできますが、振込は主催者が行います。支払いのルールは自分で決めて、パートナーに見える場所に書いておきます。
- 何日締めの何日払いか(例:月末締め、翌々月の決まった日に支払い)
- 最低振込額と、届かなかった分の繰り越し
- 非承認にする条件(手順03で決めたもの)と、紹介特典を許可するか
書く場所は、上メニュー「パートナー」>左メニュー「設定」の「利用規約」です。初めから入っている文章は記入例なので、必ず自分の制度に合わせて書き換えます。パートナーはパートナーサイトで、右上の名前から規約を確認できます。
同じ「設定」画面には「継続課金設定」もあり、パートナーが紹介した継続課金の継続状況を、パートナー側の画面に表示するかどうかを選べます。「支払設定」には、支払通知書・支払明細書に載せる事業者情報(法人名・屋号、住所、建物名、登録番号)を入れられます。支払い処理をすると、これらの書類が自動で作られます(過去の支払い分は作られません)。インボイスの登録がないパートナー(非適格請求書発行事業者)への報酬の割合を変える設定もありますが、使うかどうかは税理士に確認してから決めてください。
詳しい操作手順(公式マニュアル:パートナー利用規約文章の編集)
詳しい操作手順(公式マニュアル:パートナーサイトの設定方法)
利用規約の記入例を消して、締め日・支払日・最低振込額・非承認の条件を書いた

利用規約と支払設定は同じ「設定」画面にある。規約は記入例のままにせず、自分の制度の言葉で書き換える テスト用のパートナーで、登録と購入を通して確かめる
公開する前に、自分でパートナー登録をして流れを確かめます。パートナーには、パートナーグループごとに作られる「グループ登録URL」から登録してもらいます(左メニュー「URL管理」で確認できます)。
- テスト用のグループ登録URLからパートナー登録し、パートナーサイトの「案件一覧」>「詳細・リンク取得」で紹介用リンクを取る
- UnivaPay・Stripe・FirstPaymentを使っている場合は、ファネル共通設定の「決済モード」をテストモードにしてからテスト決済する
- LP1〜LP4を設定したなら、すべてのLPで試す
- シナリオの「読者一覧」、ファネルの「売上一覧」の「パートナー」欄と、「成約状況」に記録が出ているかを見る
- 成約通知メールが届くかも見る。送信者メールアドレスは、DKIM・DMARC認証設定を済ませた独自ドメインのアドレスにする
確認が終わったら決済モードを本番モードに戻し、テストの成約は非承認にするか削除しておきます(筆者の運用。集計に混ざらないようにするため)。
詳しい操作手順(公式マニュアル:案件作成方法(商品購入のみ)の動作確認)
詳しい操作手順(公式マニュアル:パートナー向け「成約通知メール」設定/変更方法)
DKIM・DMARCの設定手順はこちら/UnivaPayのテスト決済の進め方
テスト決済の成約が「成約状況」に出て、売上一覧にパートナー名が付いている

テスト成約が出たかは「成約状況」で見る。表示条件でパートナーや成約日時を絞り込める 月次の流れを決めて、手順書にしておく
公開後は、毎月同じ順番で報酬を処理します。公式マニュアルの流れを自分の手順書に書き写しておくと、担当が変わっても続けられます。
- 「成約状況」で対象月を絞り込み、CSV出力して、手順03の条件に当たる成約を非承認にする
- 手動承認なら、そのあとで承認する。「報酬集計」の「ステータス変更」>「承認待ちを全て承認」は、非承認の作業を終えてから使う
- 「報酬集計」で対象年月・累計未払報酬額・口座情報などを絞り込み、「ダウンロード」したCSVをもとに振込データを作る
- 振込の当日に「ステータス変更」>「全て支払済に変更」を行う
口座情報が未登録のパートナーは、「口座情報」を「未登録」で絞り込むと抜き出せます。支払いの対象になりそうな人には、締め日より前に登録をお願いしておくと、振込が遅れにくくなります。
詳しい操作手順(公式マニュアル:【月次】アフィリエイト報酬の振込対応方法)
非承認、承認、集計、振込、支払済の順番を、担当者が手順書だけで進められる

一括承認は、非承認の確認を終えてから押す
公開前に書き出すルール表
手順01〜04で決めたことを1枚の表にしておきます。筆者が構築の打ち合わせで使っている形で、UTAGEの決まりではありません。
| 決めること | UTAGEで設定する場所 | 規約・案内に書くこと |
|---|---|---|
| 紹介してもらう対象と成果の時点 | 案件の「種類」とシナリオ/商品 | 何をしたら報酬になるか |
| 報酬額とランク | 案件の「報酬」(通常報酬・特別報酬)、パートナーグループ | 金額と、ランクが上がる条件 |
| 継続課金の報酬 | 「申し込み時」「初回支払時」「2回目以降支払時」 | 何回目の支払いまで報酬が出るか、解約時の扱い(UTAGEは解約まで毎回計上するため、回数に上限を設けるなら超えた分を手動で非承認にする) |
| 承認と非承認 | 案件の承認の項目、「ブロック時の自動非承認」 | 非承認にする条件(自己アフィリエイト、返金など) |
| 締め日・支払日・最低振込額 | UTAGEには設定項目なし(報酬集計の絞り込みで運用) | 締め日、支払日、最低額、繰り越し |
| 紹介特典 | 案件の「紹介特典」(利用不可/利用可) | 特典を付けてよいか、付けるときの約束 |
| 紹介用リンクの使い方 | 案件の「LP」、「説明文」 | ブラウザや端末を変えずに申し込んでもらう注意書き |
「紹介特典」を「利用可」にすると、パートナーが特典を配る設定にした案件では、成約者の名前やメールアドレスがパートナー側に表示されます(種類によって表示される範囲が違います)。許可するかどうかは、個人情報の扱いも含めて決めてください。
つまずきやすいところ
- 成約の判定にはCookieを使っていて、有効期間は30日です。別のパートナーのリンクを開くと上書きされます。リンクを開いたのと違うブラウザや端末で申し込むと、パートナー情報が付きません。「ブラウザや端末を変えずにそのまま申し込んでください」とリンクに添えることが、公式マニュアルでもすすめられています
- 紹介用リンクを開いたあとの転送先のURLをコピーして配ると、パートナー情報が付きません。パートナーには、取得した紹介用リンクをそのまま使ってもらいます
- 種類「LINE登録」の案件のLPに、LINE公式アカウント側の友だち追加URL(lin.ee で始まるもの)を入れると、成約が判定されません。UTAGEのLINE登録ページのURLを使います
- 継続課金の商品で「初回支払時」の報酬を空欄にすると、売上一覧にパートナーが付きません。報酬を出さないときは「0」を入れます
- 「申し込み時」の報酬は、無料期間を設けた商品の申し込みで発生します。無料期間中に退会されても取り消されないので、無料期間の後に報酬を出したいときは「申し込み時」を「0」にして「初回支払時」に金額を入れます
- 支払方法が「銀行振込」の商品は、入金反映処理をした時点で成約になります。振込待ちの間は成約状況に出ません
- 成約詳細で支払状況を「支払済み」にしても、報酬集計の報酬一覧には反映されません。支払済の処理は報酬集計の「全て支払済に変更」で行います
- あとからパートナーを変更しても、すでに発生した成約は変更前のパートナーのままです。一回払いの商品は、決済後にパートナーを変更できません
NEXT STEP
紹介制度のルールを、一緒に決めたいときは。
紹介してもらう商品と導線を見ながら、報酬・承認・支払いのルール表と、公開前のテストの順番を整理します。
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