ChatGPTやClaudeのようなチャットAIに、UTAGEの設定作業を手伝ってもらう人が増えています。このとき「このメールを直して」とだけ書くと、AIはどのアカウントのどのシナリオの、どの1通の話かが分かりません。場所を正確に伝えるいちばん確実な方法が、管理画面のURLとIDを添えることです。
この記事では、作業ごとにどのURLを添えればよいか、指示文のひな形、そして貼ってはいけないものをまとめます。UTAGEとAIをMCPでつないでいない場合にも、つないでいる場合にも使える内容です。
前の記事:公開URLに含まれるIDと、共有前に隠す部分の見分け方/次の記事:API・MCP連携の設定手順と、できること・できないこと
- 用意するもの
UTAGEの管理画面と、ふだん使っているチャットAI(この記事を読むだけなら不要)
- この記事の手順
- できるようになること
AIに作業を頼むときに、作業に合ったURLとIDを選んで、場所を取り違えない指示文を書ける
- この記事でできること
- AIに作業を頼むときに、作業に合ったURLとIDを選んで、場所を取り違えない指示文を書ける
- 所要時間
- 約10分(読む時間)
- 用意するもの
- UTAGEの管理画面と、ふだん使っているチャットAI(この記事を読むだけなら不要)
URLの形は、2026年10月22日に筆者が管理画面を読み取り専用で開いて確かめたものです。MCPのツールと受け取るIDは、同じ日に公式API資料で確かめました。どちらも今後変わることがあります。「添えるURLの選び方」「指示文のひな形」は、UTAGEの決まりではなく筆者の運用です。事実と筆者の運用は、本文の中で書き分けています。記事の中のIDは、すべて {シナリオID} のような置き換え表記です。
AIに渡すURLとIDを選ぶ手順
MCPのありなしで、URLの役割が変わると知る
MCPは、AIがUTAGEの公式APIを呼び出せるようにする接続のしくみです。つないでいるかどうかで、AIに渡したURLの使われ方が変わります。
- MCPなし:チャットAIは管理画面にログインしていないので、URLを開いて中身を見ることはできません。URLは「どこの話か」を伝える目印になります。いまの文面や設定は、自分で貼るか書き写して渡します
- MCPあり:AIはツールを使って、UTAGEのデータを読み書きできます。ツールが受け取るのは
funnel_idstep_idpage_idaccount_idscenario_idmessage_idのようなIDです。筆者が照合した範囲では、管理画面URLに出ているIDとAPIのIDは同じ値でした
公式の資料は「IDを渡す」前提で書かれていて、管理画面のURLをそのままツールに渡せるとは書かれていません。URLからIDを抜き出すのはAIの読み取り次第です。そのため筆者は、MCPありでも、URLと一緒に「シナリオID:…」のように名前を付けたIDを書いています(筆者の運用)。
自分がAIを使うとき、MCPでつないでいるかどうかを確かめた
MCPなし- AIに渡すもの
- URL(どこの話かの目印)
- いまの文面・設定(自分で貼る)
- 変えたいこと
- AIが返すもの
- 直した文面・手順
- 管理画面への反映は自分で行う
MCPあり- AIに渡すもの
- URLと、名前付きのID
- 変えたいこと・変えないこと
- 実行前に確認させる指示
- AIがすること
- IDを使ってツールを呼び、読む・直す
作業ごとに添えるURLを早見表で選ぶ
よくある作業ごとに、添えるURLとそこに入っているIDをまとめました。
https://utage-system.comの部分は省いています。「MCPで」の列は、2026年10月22日時点の公式API資料にツールがあるかどうかです。配信メッセージ・ラベル・登録経路・ファネルの数字のツールは「プレビュー機能」とされていて、仕様が変わる可能性があります。やりたい作業 添えるURL 入っているID MCPで ステップ配信の1通の文面を直す ステップ配信の一覧 /account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/stepと、その1通の編集…/step/{メッセージID}/edit配信アカウントID・シナリオID・メッセージID 読む・直す・テスト送信のツールあり リマインダ配信の1通を直す /account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/reminder/{メッセージID}/edit配信アカウントID・シナリオID・メッセージID ステップ配信と同じ配信メッセージのツールで扱う LPなどのページを直す ページ一覧で行を選んだURL /funnel/{ファネルID}/page/{ステップID}と、ページの編集/funnel/{ファネルID}/page/{ページID}/editファネルID・ステップID・ページID 読む・直すのツールあり(3つのIDが必要) ファネルの数字を見る ファネルのページ一覧 /funnel/{ファネルID}/pageファネルID 全体・日ごとの数字を読むツールあり 登録経路を作る・数字を見る ファネルの登録経路 /funnel/{ファネルID}/tracking、シナリオなら/account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/trackingファネルID(シナリオなら配信アカウントID・シナリオID) 一覧と集計を読むツールだけ。作るツールはない ラベルを作る・名前を直す ラベル管理 /account/{配信アカウントID}/label、1つを直すならラベルの編集…/label/{ラベルID}/edit配信アカウントID・ラベルID 作る・直す・消すのツールあり ラベルを付ける動き(アクション)を設定する ラベルの編集URLと、アクション管理 /account/{配信アカウントID}/action配信アカウントID・ラベルID アクションは一覧を読むツールだけ。作る・直すツールはない 表の「MCPで」が「ない」の作業は、MCPでつないでいても、AIはUTAGEの中で実行できません。AIには名前や手順の案を作ってもらい、管理画面の操作は自分で行います。
次に頼みたい作業が、表のどの行に当たるかを決めた
配信の文面を直すときは、一覧と1通の2本を渡す
1通の編集画面のURLには、配信アカウントID・シナリオID・メッセージIDの3つがそろっています。場所を伝えるだけなら、この1本で足ります。
https://utage-system.com/account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/step/{メッセージID}/edit
- 配信アカウントIDMCPのツールでは account_id
- シナリオIDMCPのツールでは scenario_id
- メッセージIDMCPのツールでは message_id
ステップ配信の1通の編集URL。メッセージを読む・直すツールは、この3つのIDを受け取る(IDは置き換え表記) 筆者はこれに、ステップ配信の一覧のURLも添えています。前後の1通との流れや送る順番を見て直してほしいときに、「このシナリオの全体」を指す目印になるからです(筆者の運用)。MCPなしの場合は、直してほしい1通の文面と、前後の1通の文面も貼ります。
公式API資料では、APIでメールを作るとき、本文に配信解除のURL(
%cancel%か%cancelall%)を必ず入れるよう書かれていて、ないとエラーになります。MCPのありなしにかかわらず、AIに書き直してもらった文面から、これが消えていないかを確かめます(筆者の運用)。直したい1通の編集URLと、そのシナリオのステップ配信の一覧URLを用意した
ページを直すときは、ステップ行とページ編集の2本を渡す
ページを読む・直すMCPのツールは、ファネルID・ステップID・ページIDの3つを受け取ります。ところが、ページの編集画面のURLにはステップIDが入っていません。ファネルの「ページ」と「ステップ」の記事で見たとおり、ステップIDが出るのは、ページ一覧で左の行を選んだときのURLです。
https://utage-system.com/funnel/{ファネルID}/page/{ステップID}
https://utage-system.com/funnel/{ファネルID}/page/{ページID}/edit
- ファネルIDfunnel_id。どちらのURLにも入る
- ステップIDstep_id。上の、ページ一覧で行を選んだURLにだけ入る
- ページIDpage_id。下の、編集画面のURLにだけ入る
2本そろえると、ページを直すのに必要な3つのIDがそろう(IDは置き換え表記) どちらか1本しかなくても、MCPありならAIがステップやページの一覧をたどってIDを探せます。ただ、2本とも渡しておけば取り違えが起きにくくなります。2つのURLは、どちらも
/funnel/{ファネルID}/page/の後ろにIDが続く形なので、「上がステップID、下がページID」と名前を付けて渡します(筆者の運用)。直したいページについて、ステップ行のURLとページ編集のURLの2本を用意した
ラベルとアクションは、どこまでAIに任せるかを分ける
「登録直後に〇〇というラベルを付けたい」のような設定は、ラベルそのものと、ラベルを付ける動き(アクション)の2つに分かれます。どちらも配信アカウントの中にあります。
https://utage-system.com/account/{配信アカウントID}/label/{ラベルID}/edit
https://utage-system.com/account/{配信アカウントID}/action
- 配信アカウントIDaccount_id。ラベルもアクションも配信アカウントごと
- ラベルIDlabel_id。ラベル1つの編集画面のURLに入る
上がラベルの編集、下がアクション管理(IDは置き換え表記) - ラベル:MCPには、ラベルを作る・直す・消すツールがあります(公式資料では「プレビュー機能」で、仕様が変わる可能性があると書かれた分野です)
- アクション:MCPには、アクションの一覧を読むツールしかありません。「ラベルを変更」などのアクションを作るのは、管理画面での作業です
筆者は、ラベルの名前の案と、アクションの設定内容(種類・どのラベルを付けるか)の案をAIに作ってもらい、アクション管理での操作は自分で行っています(筆者の運用)。ラベルの名前の決め方はラベルの付け方と名前の決め方、アクションの作り方はアクション設定の使い方で書いています。
頼みたい設定のうち、AIに任せる部分と自分で操作する部分を分けた
指示文のひな形に当てはめる
筆者がAIに作業を頼むときに使っているひな形です(筆者の運用)。【】の項目を埋めて、そのまま貼ります。
指示文のひな形【やりたいこと】ステップ配信の2通目の件名と書き出しを、もっと短くしたい
【場所】
ステップ配信の一覧:https://utage-system.com/account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/step
直したい1通:https://utage-system.com/account/{配信アカウントID}/scenario/{シナリオID}/step/{メッセージID}/edit
配信アカウントID(account_id):{配信アカウントID}
シナリオID(scenario_id):{シナリオID}
メッセージID(message_id):{メッセージID}
【いまの状態】(MCPなしのときは、いまの件名と本文をここに貼る)
【変えたいこと】件名を20文字以内に。書き出しの3行を1行にまとめる
【変えないこと】送信タイミング・配信条件・本文の中のURL・配信解除のURL
【進め方】(MCPありのとき)変更する前に、何をどう変えるかを一覧で見せて、私が「進めて」と答えるまで実行しない- IDには日本語名とAPIでの名前(
account_idなど)を並べて書くと、MCPありのときにAIがツールの引数と結びつけやすくなります(筆者の運用) - 「変えないこと」を書いておくと、頼んでいない部分まで書き換えられるのを防げます
- MCPありのときは、試すなら本番とは別のテスト用の配信アカウントやシナリオを使います。APIで作れても消せないもの(ファネル・配信アカウント・シナリオ)があるためです
次に頼みたい作業について、ひな形の【】をすべて埋めた
- IDには日本語名とAPIでの名前(
貼ってはいけないものを外す
AIとのチャットに貼る前に、次のものが混ざっていないかを確かめます。
貼らないもの 理由 APIキー 公式の接続手順では、Cursor 以外のAIは OAuth というログイン方式でつなぐので、キーをチャットに貼る必要はありません(Cursor はキーを設定ファイルに書く方式です)。貼ってしまったら、そのキーを無効化します(筆者の判断。公式マニュアルに無効化・削除の手順があります) UTAGEのログインのパスワード 作業を頼むのに必要ありません 読者の名前・メールアドレス・LINEの表示名 読者の個人情報です。読者に関わる作業を試すときは、自分で作ったテスト読者を使います(筆者の運用) 読者に届いたメール・LINEの中のURL 配り直すとデータの不整合が起きると公式マニュアルにあります。文面を見せたいときは、管理画面の文面を貼ります 管理画面のURLとIDは、ログインしないと開けないURLの中の値なので、筆者は作業を頼むAIには貼っています。どこまで出すかの考え方は前の記事の「隠す/そのまま」の表にまとめています。
貼る文章の中に、APIキー・パスワード・読者の個人情報・受信したURLが入っていない
公式マニュアル:発行したAPIキーを無効にする方法/NG操作一覧(避けるべき操作まとめ)
公式API資料:MCPの接続方法
つまずきやすいところ
- ページの編集画面のURLだけを渡し、ステップIDが足りずにAIが別のステップを探しに行く。ステップ行のURLも添えます
- IDだけを並べて渡し、AIがファネルIDとステップIDを取り違える。IDの見た目はどれも同じなので、名前を付けます
- MCPでつないでいるのに、アクションや登録経路をAIに作らせようとする。2026年10月22日時点の公式資料に、作るツールはありません
- 公式資料の
fn_abc123のような例を見て、IDに接頭辞を付けて渡す。筆者が確かめた範囲では、実際のIDに接頭辞は付いていません - 「変えないこと」を書かずに頼み、配信条件や配信解除のURLまで書き換えられる
次の記事
この記事では、AIに渡すURLとIDの選び方をまとめました。次の記事「API・MCP連携の設定手順と、できること・できないこと」(連載7/8)では、APIキーの発行、MCPの接続先とログイン、使えるツールと対象外の機能を整理します。その次の「MCPでAIに作業させる前の安全確認チェックリスト」(8/8)で連載を締めくくります。
NEXT STEP
AIに任せる作業と、自分で操作する作業を一緒に分けたいときは。
いまの管理画面を一緒に見ながら、作業ごとに渡すURLとIDと、指示文を整えます。
LINEで相談する支援の内容はUTAGE構築サポートで紹介しています。