UTAGEのメール・LINE配信は、配信アカウント、シナリオ、ステップ配信、メッセージと、何段もの入れ子でできています。「ラベルを作りたいのにシナリオの中に見つからない」「読者一覧の人数がシナリオごとに違う」といった迷いの多くは、その設定がどの段にあるかを知らないことから起きます。
この記事では、配信のエリアを段ごとに分けて整理します。配信アカウントの段にあるもの、シナリオの段にあるもの、メッセージの段にあるものを分け、3種類の配信(ステップ配信・リマインダ配信・一斉送信)の違いと、イベントのリマインダが配信のエリアに飛ぶ理由まで説明します。
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- 用意するもの
UTAGEの管理画面と、シナリオが1つ以上ある配信アカウント(見るだけで、設定は変えません)
- この記事の手順
- できるようになること
配信まわりの設定が、配信アカウント・シナリオ・メッセージのどの段にあるかが分かる
- この記事でできること
- 配信まわりの設定が、配信アカウント・シナリオ・メッセージのどの段にあるかが分かる
- 所要時間
- 約9分(読む時間)
- 用意するもの
- UTAGEの管理画面と、シナリオが1つ以上ある配信アカウント(見るだけで、設定は変えません)
メニュー名は、2026年10月22日に筆者が管理画面を開いて確かめた表記と、同じ日の公式マニュアルの表記に合わせています。設定を段ごとに分けた図と表は、筆者が管理画面を見て整理したもので、UTAGEが決めている分類ではありません。画面の表記は変わることがあるので、最新の表記は公式マニュアルで確認してください。
配信の構造を読み解く手順
配信の入れ子を3段で見る
メール・LINE配信のエリアは、大きく3段に分けると見通しがよくなります。
- 配信アカウント:いちばん外側の箱。ラベル、アクション、アカウント内の全読者、LINEの連携など、アカウント全体で共有する設定がここにあります
- シナリオ:配信の中身の単位。読者一覧、登録フォーム、登録経路と、3種類の配信がここにあります
- メッセージ:ステップ配信・リマインダ配信・一斉送信の中に並ぶ、1通ずつのメールやLINE
公式マニュアルでも、シナリオは「読者一覧、登録フォームの設定などが行え、配信内容の管理機能となります」と説明されています。
いま開きたい設定が、3段のどこにありそうか見当をつけられる
公式マニュアル:シナリオの追加
配信アカウントの段- 配信アカウント
- シナリオ管理(シナリオの一覧)
- ラベル > ラベル管理
- アクション管理
- アカウント内全情報 > 全読者・一斉送信(予約中/送信済)
- 登録禁止設定・外部SMTP配信設定
- LINEの設定(LINE連携アカウントのみ)
シナリオの段- シナリオ
- 読者一覧
- ステップ配信
- リマインダ配信
- メール一斉送信・LINE一斉送信
- 登録フォーム・読者項目
- 登録・解除フォーム設定・LINE登録ページ設定
- 登録経路
- シナリオ設定
メッセージの段- メッセージ(メール・LINE・SMS)
- 送信タイミング・配信条件
- 送信後に実行するアクション
- 本文
配信アカウントを開き、アカウントの段の設定を確かめる
上部メニュー「メール・LINE配信」を押すと、配信アカウントの一覧が出ます(公式マニュアルでは「アカウント一覧」)。使うアカウントの名前をクリックすると、そのアカウントのシナリオ一覧(「シナリオ管理」)が開きます。行の右端の「⋮」は、編集やコピーなどの操作メニューです。
このとき左に出るメニューが、アカウントの段の設定です。シナリオごとではなくアカウントに1つずつある設定なので、「シナリオをまたいで共通のもの」と覚えておきます。
- アカウント内の「全読者」と、アカウント単位の「一斉送信(予約中)」「一斉送信(送信済)」は、左メニュー「アカウント内全情報」を開いた中にあります
- ラベルは、配信アカウントを選んでから左メニュー「ラベル」>「ラベル管理」で作ります。シナリオごとには作りません。名前の付け方はラベルの付け方と名前の決め方にまとめています
- 「シナリオ遷移」「ラベルを変更」などのアクションは、アカウントの「アクション管理」で作ります。使い方はアクション設定の使い方で書いています
配信アカウントを開き、左メニューに「ラベル」と「アクション管理」があることを確かめた
![配信アカウントの「シナリオ管理」の画面。左メニューにLINE、アカウント共通設定(アクション管理、ラベル[ラベル管理・ラベル付与者一覧・ラベル付与者数推移]、登録禁止設定、外部SMTP配信設定、アカウント内全情報[全読者・一斉送信(予約中)・一斉送信(送信済)])、全体設定の段が並ぶ。右はシナリオ一覧で、「追加」「グループ管理」「並べ替え」ボタンと、無料講座(メール)の行](https://utagesystem.s3.ap-northeast-1.wasabisys.com/ER17NldGDNmV/dFR0UUzKW6Ad.png)
アカウントの左メニュー(「ラベル」「アカウント内全情報」を開いた状態)。ここにあるものは全シナリオで共通(シナリオ名は見本、ユーザー名は塗りつぶし) シナリオを開き、シナリオの段の設定を確かめる
シナリオ一覧からシナリオ名をクリックして開くと、最初に「読者一覧」が出ます。左のメニューの上に、そのシナリオだけの設定(「シナリオ配信」「シナリオ設定」の段)が加わります。アカウントの段(LINE・アカウント共通設定・全体設定)は、その下にそのまま残ります。
- 読者一覧:そのシナリオを購読している読者。アカウントの「全読者」とは範囲が違います
- 登録フォーム・読者項目、登録・解除フォーム設定、LINE登録ページ設定:読者がこのシナリオに入る入口の設定
- 登録経路:入口ごとの登録数を分けて数える設定。ファネル側の登録経路との違いは登録経路の使い方で書いています
- ステップ配信・リマインダ配信・メール一斉送信・LINE一斉送信:配信の本体(手順04)
メールとLINEの両方で配信するときに、同じ人が2人分に分かれないようにする設定(「メールアドレス・LINE友だち統合設定」)も、シナリオごとの「シナリオ設定」にあります。詳しくはメールとLINEの読者を統合する設定方法を見てください。
シナリオを開くと読者一覧が出て、左メニューの上に「シナリオ配信」「シナリオ設定」の段が加わることを確かめた
公式マニュアル:シナリオの読者一覧を見るには?

シナリオを開くと、左メニューの上にシナリオの段が加わり、アカウントの段は下に残る(シナリオ名・読者は見本) 3種類の配信の違いを知る
シナリオの中の配信は3種類です。何を基準に送るかが違います。どれも、中にメッセージを1通ずつ足していく作りです。
配信 送るタイミングの基準 向いている用途 ステップ配信 読者がシナリオに登録した時点(「シナリオ登録直後」「登録○日後の○時○分」など) 登録後のあいさつ、順番に届ける講座 リマインダ配信 イベントの開催日などの「基準日」(前・当日・後) セミナーや個別相談の前日・当日の案内 一斉送信(メール一斉送信・LINE一斉送信) 送る日時(「今すぐ」か「送信日時を指定」) お知らせ、キャンペーンの案内 - 向いている用途の欄は、筆者の使い分けの例です
- メールとLINEで、メニューが分かれているものがあります(例:「メール一斉送信」と「LINE一斉送信」)。アカウントの種類が「LINEのみ」なら、LINE側を使います
- 送ったあとの開封数などは、シナリオの「送信済」で確かめます
いま作りたい配信が、3種類のどれに当たるかを言える
公式マニュアル:メールステップ配信方法/メールリマインダ配信方法/メール一斉送信方法
メッセージの段で決まるものを押さえる
ステップ配信などの一覧で1通を開くと、メッセージの編集画面になります。ここで決めるのは、その1通だけの設定です。
- 送信タイミング(ステップ配信なら登録から何日後か、リマインダ配信なら基準日の前か後か)
- 配信条件(ラベルや登録経路で、送る相手を絞る)
- 送信後に実行するアクション(送ったあとにラベルを付ける、別のシナリオに移す など)
- 件名と本文
ここで選ぶラベルやアクションは、手順02のアカウントの段で作ったものです。メッセージの画面では「選ぶ」だけなので、先にアカウントの段で用意しておきます。
ステップ配信のステータスが「下書き」のままだと、配信予約されません。届かないときは、まずここを確かめるよう公式マニュアルで案内されています。
1通のメッセージを開き、配信条件と送信後のアクションの欄を見つけた
アカウントの段で作る- ラベル
- アクション
メッセージの段で選ぶ- 配信条件(ラベル・登録経路など)
- 送信後に実行するアクション
イベントのリマインダが、配信のエリアに飛ぶ理由を知る
イベント・予約の左メニュー「リマインダ配信」を押すと、メール・LINE配信のシナリオの画面に移ります。初めて見ると戸惑いますが、仕組みが分かれば自然な動きです。
- イベントを作るときに「リマインダ配信」を「する」にし、「連携配信アカウント」を選ぶと、そのアカウントに「イベント名+リマインダ」という名前のシナリオが作られます
- 自動で作られるのはリマインドのメールだけです。LINEのメッセージは、移った先のシナリオで「LINEメッセージ追加」から足します
- リマインダは「イベント参加日時」を基準に送られます
- イベントに申し込んだ人は、このシナリオに読者として登録され、その読者にリマインダが届きます
- 申し込み直後に送るLINEは、リマインダ配信ではなく、同じシナリオの「ステップ配信」で「登録直後」に設定します
つまり、リマインドの文面は配信のエリアのシナリオの中にあります。イベントの画面は、その入口になっているだけです。「リマインダ配信」を「しない」で作ったイベントには、このシナリオもメールも作られません。
自分のイベントのリマインダが、どの配信アカウントのどのシナリオにあるかを言える
公式マニュアル:イベント・予約「リマインダ配信」(LINEリマインダ配信設定方法)/イベントのリマインダ配信シナリオに読者が登録されない
イベント・予約- イベント
- 申込フォーム・申込者
- リマインダ配信(入口)
メール・LINE配信- 連携配信アカウント
- シナリオ「イベント名+リマインダ」
- リマインダ配信(文面の本体)
- ステップ配信(申込直後)
- シナリオ「イベント名+リマインダ」
- イベントの「リマインダ配信」→ 連携配信アカウントのシナリオの「リマインダ配信」へ移る
- イベントの申し込み → 連携配信アカウントのシナリオに読者として登録される
つまずきやすいところ
- ラベルをシナリオの中で探す。ラベルは配信アカウントの左メニュー「ラベル」>「ラベル管理」にあります
- シナリオの「読者一覧」とアカウントの「全読者」の人数を比べて、合わないと悩む。数えている範囲が違います
- 配信アカウントをまたいで読者を動かす方法が分からず、同じシナリオを別のアカウントにも作ってしまう。別アカウントのシナリオに登録・停止したいときは、元のアカウントの「アクション管理」で種類「別配信アカウントのシナリオに登録・停止」のアクションを作り、ステップ配信の「送信後に実行するアクション」で動かします
- イベントのリマインド文面を直したのに、別のシナリオを開いていた。イベントの「リマインダ配信」から移った先が、そのイベントのシナリオです
- イベントのリマインダ用シナリオで、シナリオ設定の「メールアドレス・LINE友だち統合設定」を「利用する(LINE登録→メール登録の順で使用)」にする。イベントではメールアドレスが先にシナリオへ登録されるため、申込者がシナリオに正しく登録されないと公式マニュアルに書かれています
- 配信エラー一覧を、そのシナリオだけのエラーと思い込む。シナリオからたどって開きますが、公式マニュアルでは、表示されるのは全ての配信アカウントで起きたエラーと書かれています
公式マニュアル:別配信アカウントのシナリオに登録 / 別配信アカウントのシナリオを停止/イベントのリマインダ配信シナリオに読者が登録されない/メール配信エラー機能
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ここまでの3本で、ファネルと配信の入れ子が見えてきました。実は、この入れ子はそのまま管理画面のURLに表れています。次の記事では、URLを区切りごとに読んで、配信アカウントIDやシナリオIDを見つける方法をまとめます。
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配信の設計を、一度整理したいときは。
いまの配信アカウントとシナリオを一緒に見ながら、ラベル・アクション・配信の置き場所を整理します。
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